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切迫早産で入院した話、目次。
『切迫早産』で検索してお越しになる方が多いので、目次をここに載せますね。


張り止め(リトドリン)を飲み続けるも妊娠21週で腹部に痛みを感じ、

病院に電話したらその後『切迫流産・切迫早産』で入院になったお話の目次。

2013年1月末の出来事です。

※2013年6月に無事出産、活発な女の子を育ててます。

検診と、「痛いのか分からない」(〜切迫早産入院1日目)

子宮頚管も短くなってた(切迫早産入院2日目)

引越しと減薬(切迫早産入院3日目)

義母っぽい(切迫早産入院4日目)

「意見は即却下だ」(切迫早産入院5日目)

明日なんです。(切迫早産入院6日目)

「オツトメご苦労様です」(切迫早産入院7日目)

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2015.12.17 Thursday  | - | - | 

どうにかこうにか一ヶ月

真面目に書いてみる。

*****

TwitterやFacebook、つぶやきまとめなんかではご報告してましたが。

人を産みました。

今日でちょうど一ヶ月、です。

妊娠から今日まで振り返ってみれば、
いつも『出産』という時間を意識して怖れていた気がするけれど、
『出産』なんてほんの一瞬でしかなかったです。
陣痛怖かった。でもそんなのすぐ通過してしまって、産んでからのがしんどかった(若干継続中)。
特に産後二週目は、産後ダメージと疲弊した身体に精神疲労がMAXになっていて、ひどかった。
何度も出産した病院に電話したし、何度も泣いた。
夜中、授乳してもオムツ替えても泣く娘を前に、困惑する余裕すらなくて「泣くの止めてあげなきゃ!」と、口をガーゼで塞ごうとしてハッとした。
もちろん未遂だったけど。
「虐待するぐらいなら、なんで産んだんだ!」とニュースを見て思ってたけど、痛めつけるつもりじゃないのにそうなってしまうことがあり得るんだ…と分かった。
もっと精神的に若くて、しかも誰のサポートもなかったら多分、私大変なことしてた。

市から派遣された助産師さんに言ったら、
「出産後は、胎盤に溜まってたホルモンも全部無くなっちゃうし、なかなか追加の分泌もないからホントは全員鬱状態なの。赤ちゃんがいる幸せ感で頑張れちゃってるだけだから」と言ってくれて楽になった。
昔から"みんなと一緒"は嫌いだったけど、この時ばかりは安心した。

里帰りしなかった上手伝いに来てくれる人はいなかったので、夫しか頼らなかったけどまあ…この人がよく世話をしてくれまして。
寝かしつけは私より得意だし、ミルク作るし飲ませるし、オムツ交換は楽しそうだし。沐浴に至っては毎日担当してくれて、私は病院で一回入れてあげたきりになってしまった。
疲れた顔しないのが凄い。
深夜に娘が泣き止まずどうにもならず、寝ている彼を起こして助けを求めた時も。
眠そうにしてるのに申し訳ないな、と言ったら「謝らないでよ、俺の子なのに」と返ってきた。
なにそのイケメン回答は。さすがすぎる。なのにモテないのが不思議ですね!原因はいろいろありそうだけど!
4.5畳の部屋いっぱいに押し込めた青年コミックと、Amazonの購入履歴に聞けば答え出るよね!

とにかく、子供大好きな夫にはとても助けられた。
ますます子供大好きになっていて、最近は母乳ばかりでミルクあげるタイミングが減ってるのを寂しがっているけど。
おかげでなんとか私にも余裕が出てきて、泣く日はなくなった。
難を言えば、「世の中の女の人は見る目ないんだよ」と娘に自分のモテなさを愚痴るのはやめていただきたい。

毎日変化する娘を観察するのが楽しくて、ちょっとした瞬間に喜んで、不安になって、また笑っている。

その都度、どんな人もこんな時期があって、間違いなく愛情こめた手をかけてもらっていたんだろうになぁ、と思う。
なのに大きくなるにつけ重みを背負って、ハードル上げて上げられて、苦しくなっちゃう人が多いんだろう。
産まれただけで凄いんだよ!!


…と、10年前の私にも言いたい。
理解して貰えないだろうけどな!

子育て楽しいよ!

以上、娘のお尻からブリブリ発せられる音を聞きながら。
またオムツ替えなきゃ。


2013.07.05 Friday 20:11 | - | - | 

前兆から入院(長文につき)

6/4 8:43 生理痛みたいな微弱な痛み。とは言っても、元々生理痛を感じない方なので、下腹部重いなぁ…という程度。前駆陣痛だろうと推測。

布団で寝返りを打ったら、
また経血が出るような尿漏れしたみたいな違和感!しかも朝方より多そう!

恥骨が痛いのでゆっくり起き上がって、トイレ。

生理用ナプキンがくったりするくらい、
茶色いおりものと水っぽいおりものが出ていた。

破水かもしれない。

…とりあえず、ご飯食べてから病院に電話しようと、キッチンに向かう。
私がキッチンに来たのを見て、夫もパソコンから離れてキッチンへ。

「今日のウチのお嬢さん(腹の人の呼び名)はどう?」

うーん、元気だけど、と答えてから。

なんかね、ちょっと様子がおかしいから病院に電話しようと思って。

「なんで!? すぐ電話しなよ?」
なぜかキラキラした笑顔の夫。

…いや、ご飯食べてから…

「いいから!ご飯持ってくから!座って早く!」

…いつもすみません。

のそのそ席について待ってると、いつも以上のハイペースで食卓を用意する夫。なんでそんに嬉しそうなんだ。運動会の朝、気合い空回りしてるお父さんみたいになってるぞ。
納豆と玉子と雑穀米で朝食終了。

茶碗を置いた瞬間にシンクに運んでいく夫とは逆に、私はなんだか身体が重い…。

しぶしぶ、病院の助産師直通回線をコールする(35週以降の妊婦は、代表電話でなく専用番号にかけるようにと説明されていた)。

うーん。なんて説明しよう。

食事の時、引き続き何か漏れてしまったとかそんな気配まったくなかったしなぁ。

『どうされましたか?』

病院名のあと、すぐ状況を確認してくる。

えぇっと。

ここで"陣痛の間隔が短くなりました"とか明確な事象を伝えられれば良いのだけど。どこから話せばいいんだ?とりあえず名前は名乗っておいてから…

「あの、おりものがさっき大量に出たんですけど、気にしなくていいですか?」

どーいうことだよ、私。

状況が抽象的だし、気にしたいのか気にしたくないのか分からないよ!
しかも電話を始めてからすぐ、夫がビデオを回していた…。

『いつからですか?』

朝だけです。

『今も続いてますか?』

うーーん
…出てないと思います。

『破水ですか?』

だからそれがわからないのですよ!

と、心で突っ込んで、

破水だとしたら入院なので、入院の用意をして外来に来てください
という説明を聞く。

入院。

1月末にもそんな事言われたなあ…。

心構えというか、自分が入院するという当事者意識というか、そういう気概はあの時と変わらない。
まさか〜。今回はきっと入院しないよ、と毎回宣言し、毎回入院になる。

例に漏れず今回も、私は帰るつもりでいた。

まあ、行って確認して何もなければそれで良し、と自分を説得していると、

なぜか実母から着信が。

どうしていつも絶妙なタイミングで電話してくるんだろう。
監視カメラかなんかつけてるのか。

ふと、母方の祖母を思い出した。
身長130で小肥り、皺くちゃな顔。ずっと疑ってたんだ、ドラクエに出てくる"きめんどうし"なんじゃないかって。歩く補助に使う杖で、バシルーラを唱えるんじゃないかって。
つまり母もその血を受け継いでいるに違いないって。

恐る恐る電話に出て朝方の話をして、これから病院なんだと告げると

「それ、破水したんと違うか」

低音の関西弁。

だからね、病院に行くの!
反抗期みたいな切り返しをして、電話を切った。
ちなみにおかんは生粋の茨城人です。どうしてわざわざドスを効かせた関西弁をチョイスしたのか、それを本人に問うても「あ?」とタバコの煙を吹きかけられるだけなので、私だけのいい思い出にしておこう。

夫がウキウキシャワーを浴びて、始めてのデート前みたいな顔してヒゲを剃ってる間に私はTwitterに病院行くことを書き込んでおいた。
応援リプがたくさん飛んでくる。ホントにありがたい。でも、まだだと思うよ。

着替えて、入院バッグを一応確認して、家を出た。
夫がいつにも増して丁寧に運転する車で移動する間も、
きっと帰されて、次の日陣痛になってまたこの道走るんだよ。
なんて笑っておく。
今はこれが精一杯。

11:00。検診はあまり待たずに呼ばれた。
あっさり呼ばれて、さっさと内診へ。

「あらプラスだわ」

女医さんが言って、

「子宮口は2…3センチねー」と触診する。
内部をぐりぐりされるので痛いこと。
思わず、んぐうって声が出た。

「羊水の反応がプラスなので、破水です。でもすぐに何か処置しなきゃってことはなくて、
今日自然に陣痛があるか待って、なければ明日の様子で(陣痛)促進剤を打ちます。
だいたい48時間以内に産むのを目安にします」

破水ですか…。

まだ実感ない私。

イメージしてたより出てないですし、一回どわっと出てそれ以降何もないみたいなんですが…

横で聞いてる夫が、まだ疑ってんのか、という空気を放出してるのを無視して質問した。

「破水してるところが袋の下じゃなくて上の方なんで、あんまり出てこないんですよ」

んまっ!
この子ついに割ったわね!
そういえば昨夜、やたらバタ足してた我が子。なんで急に泳ぎ始まったのかしらん、出たいけど出かた分からないのかしらん。
"胎児が腹腔内で迷子"なんて見出しを考えて、夫とクスクス笑ってたのだ。

本当に迷子だったかどうかはさて置き、そんなに慌てることではないことが分かって一安心。

じゃあ今日は…

このまま入院です

えっ!

思わず夫の方を振り向くと、ヤツは勝ち誇ったように口の端だけ上げた。

急がなくていいなら帰れると思ったのに!!

診察室から出ると
「諦めなさい」
夫が優しい父親ボイスで一言。
その顔面は、クラスの女子に恥ずかしいこと言わせようとする中学男子並みにニヤニヤしていた。

なんてこと!!
またしても私の"入院にならない"予言は外れたというの!?

「ねー。だから言ったでしょー」

完全に何かに勝ったつもりでいる夫。
病棟からの迎えを待つ間、あの時もあーだったし、この時はこーだったでしょー、と過去の私の予言外しを回顧する。
女子かお前は。

そんなわけで、今、
分娩室近くの回復室で4人の妊婦さんと陣痛を待ってます。



いつ来るか分からない、しかし確実に来る敵の全力攻撃を、楽しみにかつ恐ろしく、
体力を消耗しないように静かに待っているのです。

っていうか暗いよこの部屋。
2013.06.04 Tuesday 19:09 | - | - | 

出産の前兆

6/4 0:37 寝ようと横になってしばらくしたら、生理時の経血が出るような感覚があった。トイレに行ってみたら、血の混じったおりものが出てた。あ、これ、おしるしだ、とびっくり。

床に戻って様子をみたが、やはりすぐに陣痛に繋がる様子はなさそうなので、寝ることにする。
直後、夫が「トイレに行く」と言ってベランダに出ようとした。
私は彼を止めながら、履いてた冷え取り靴下(冷え取り (冷えとり)の重ね履き用レディスソックス4足SET)を片足だけ脱いだ。

つまりどちらも寝ぼけてる。
2013.06.04 Tuesday 17:59 | - | - | 

38週の検診

子宮口、1センチの開き。
内診で女医さんに、「あれっ、届かない…」と言われていつも以上にぐりぐりされてきましたよっと。
ちょっと痛い…。
すぐに産まれそうな気配はないなぁ。

ここ二日くらい、腹の人は
瞬発的に蹴るのでなく、ぐにーっと足を伸ばし続けては戻すを繰り返します。そんなに皮伸びないよ! ってぐらい押してきます。まぁ、ガシガシ蹴られるよりはいいのかもしれないなぁ。

あ、退院後のお産パッド用意してみました。

PIPBABY お産パッド L5枚入

近所のドラッグストア見てみたらなかったので、夫に頼んでも買ってきてもらえないですし。

何が良くて、どのくらい必要か分からなかったけど…L2パック、M3パックで。余ったら次また使おう(次があるらしい)。

もう予定日まで1週間なので、ホントにいつ産まれてもおかしくないんだなぁ。
最近は、お腹から出ていってしまうのを思うとちょっと寂しくなります。

お腹にいるうちは守ってあげられるし、胎動で元気かどうかも分かるけど…
出てきちゃったらウイルスや気温なんかと一人で戦わせないといけないんだよなぁ。もちろん私も注意はするし、フォローもするけど。それでも保護しきれないもんだよな、って。

だけど出てきたら遊べるのは何より楽しみなのですよ。
複雑ー。
ウチの母上もこんな気持ちになったのかしら。聞いても、「そんな昔のこと知らないよ!」って突っぱねられそうだけど。
2013.05.23 Thursday 13:35 | - | - | 

おおお、出産の近づき

男性の方には話しづらいのですが(嘘

臨月38週前日に、おりものの質が変わって来ました。



おりものってアレですよ。分泌液の方ね。



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2013.05.17 Friday 20:16 | - | - | 

いよいよ臨月になりました。

同じく6月出産予定日の方たちが、帝王切開で出産したという報告をちらほら受けるようになりました。

現在36週1日。(妊娠10ヶ月目)
今週末には「正期産」の時期に入ります。

安静地獄やら入院やらあったけど、あっという間だったなー!

そんな腹の娘の本日の胎動。
今日はちょっとおとなし目だけど。



足型が出るまで動かないのは、やっぱり女の子だから?
でも元気そうです。


2013.05.05 Sunday 20:11 | - | - | 

「オツトメご苦労様です」(切迫早産入院7日目)

1月のネタがやっと書き終わります。
ホントにゆるペースな私。

************************
1月30日(水)

6:00

夜勤の看護師さんが、手術着+紙帽子のまま検温にくる。

夜中に分娩が1件、切迫早産1件の入院があったらしい。

「夜勤2人だけだから、病棟に誰もいなくなっちゃってー」
そうか、そういえば昨夜は長いことナースコールが鳴ってた。
しかももう1件分娩控えているそうで、今日はまだ帰れそうにない、と苦笑いしていた。

と話すのもつかの間。
看護師さんが手に持っていたプラケースから巻き付いていた紐のようなものを解き、
私の腕に近づける。
そしてまさかの…
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2013.04.09 Tuesday 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) | 

明日なんです。(切迫早産入院6日目)

読む方が忘れた頃に、twitterログに紛れて更新するブログになってます。
見辛くてごめんなさい。

*******************

1月29日(火)


6:00

検温。
なのだが、寝付くのが遅かったので、朝のアナウンスに気付かなかった。

看護師さんが部屋に入ってくる音で目が覚める。

あぁ、そうだ検温しないと…と体を起こそうとすると制され、
夢見心地に点滴ぷすり。

そうだった。
張り止めの点滴を外してもらえたものの、
抗生剤の点滴は続くんだった。
張り止めのように常時滴下している必要はないし、すぐに終わるので、
こうして必要時に針を刺されることになるという…。

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2013.03.21 Thursday 11:34 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「意見は即却下だ」(切迫早産入院5日目)

1月28日(月)

6:20。

検温のアナウンスに全く気付かなかった。

義母似の看護師さん、Sさんが点滴を引っ張った(量を確認する時に腕に引っ掛けたらしい)ので目が覚めた。


NSTのセッティングが行われる。

いつも子宮の奥へ逃げてしまう我が子だが、
今朝はなんと1発でその所在を明らかにしてくれた。

Sさんは思わず、

「ラッキーちゃん♪」

言いながらガッツポーズした腕を揺らし、踊るようにその場で旋回していた。

楽しそうだったが、私がその動きを真似することはなかった(身動き取れないし)。


「また回ってくるから、体温計っておいてねー」とSさんが去ってゆく。

体温体温。
寝ぼけていて、一瞬、ケータイを脇に差しそうになる。


7:00。

体温計をテレビの上に乗せるついでに、ブラインドを開けてみた。

予報通り! 雪が積もっている!

……が、すぐに溶けてなくなってしまうだろう。
屋根や駐車場の車の上に薄く幕が掛けられた程度。
道路はすでにアスファルトが湿って、濃い黒色になっているだけだった。

Sさん再来。
計り終えた体温を報告すると同時に、外の様子を伝えると
「ええっ!?」驚いた様子で窓の近くに寄っていった(もちろん、点滴台にガツンと当たるのは忘れない)。

「ホントだ!」喜んでいるようだった。「お菓子の家みたい!」

うっすら雪を乗せた隣家の屋根を見て、Sさんの声色が上ずる。

ああ、きっと義母もそういうだろうな。

こういう反応、実際にあるんだなあ……

雪が降るのを教えると「はん」と鼻を鳴らして台所に戻る実母の姿を思い出して、
対照的すぎる”母親”がおかしくなった。


8:00。

あさごーはーん。



病院にいるのを疑うようなメニュー。

Sさんが「今朝はパンだよ!良かったねぇ!」とウキウキ教えてくれたので、
何が来るのかあれこれ想像する時間はゼロだったが。
ついでにSさんは、朝食はパン派だという事も教えてくれた。
もちろん私は問うてない。
(このあたりも義母っぽい)


9:00。

昨夜あまり眠れなかったのでベッドでうとうとしていると、
検温のアナウンスが入る。

横になったまま胸の上に載せていたLTNを落としそうになった。

抗生剤の投与。


点滴台と一緒に、検尿、体重測定を済ます。

夫が「痩せた痩せた」言っていたがあれは点滴のせいで食べれなかっただけで、
昨日も今日も食事は全て食べているし、食べてすぐ寝ているから、
きっと元の体重に戻っているだろうと思った。


……なんと、2キロ減っていた。


10:00 

点滴交換。…が、2倍の(入院初日〜2日と同量の)リトドリンをうっかり注射される

「えぇっ!違うじゃん!」点滴容器に書き込まれた『リトドリン2A』という数字をみて慌てる看護師さん。取り外した方の点滴容器には『リトドリン1A』の記載。
増えてる増えてる!

また動悸に吐き気に襲われるところだった。


10:40。

検診。

今日は院長の診察とエコーの日。

エコーに映った腹の人は、やはり横向きだった。
相変わらず、広がらず山になった胎盤を枕にしている。

「赤ちゃんは元気なんだけどね、こないだ(金曜日)とあんまり変わらないけど」
院長がパラパラ喋る。

すると今回は意外な一言を付け加えた。

「女の子…かな?」

なんと! 初めて性別を告げられる。

横向きなのではっきりと確認できないが、長女、ということになる。


……私はてっきり男の子だと思っていたのだが。

NST時の動き回り方といい、
胎動の激しさといい(たまに膀胱に向かっていい蹴りが入る)、
それに私の「最初は男の子が生まれるに違いない!」という思い込みによって
半ば本気で”男の子”だと公言していた。

女の子かー。

それはそれで楽しみだけど、こんなに元気じゃ、


私の二の舞になりそうだな……。


私が育てられたように育てないよう、心に決めた。


膣内洗浄をしながら院長が、
「(トイレに)歩くようになって、張らない?」尋ねるのて、
今のところ、と答えるとさらに驚くことを言った。

「これ終わったら、取っちゃおうか」

院長は点滴を指さしていた。

「その後飲み薬で一日様子を見て、それで大丈夫だったら帰しちゃう

帰しちゃう…! 帰れちゃう!?

付き添ってくれている看護師さんが良かったね、と笑ってくれる。

退院…! その文字が現実的になってきた!!


その日は以降、”退院したら何をするか”でもう頭がいっぱいだった。

迎えの車に乗ったら、まずミスドに行こう。
カフェオレ(2〜3杯くらいのカフェイン摂取はOKされている)に、
ポンデリング生を食べるのだ!

それから、入院直前に用意した新しい掃除グッズを使って
トイレをピカピカにするのだ。
病院で何度もお世話になったから決意したのだけど、
やっぱりウォシュレットは必要だ。
膨らんできたお腹を越えて腕を伸ばして拭く、っていうのはなかなかしんどくなってきたし。
掃除した後のトイレに設置しよう。

あと、法事でもらった煎茶をミキサーミルで粉砕して粉茶にしてしまおう。
キッチンの棚の奥に積み重なっているのが気になってたんだ。
粉にすれば、きっと飲む(夫が)。

…などと家中の様子を思い出しながら計画を練っていたのだがふと
復職しかけた仕事場の景色が目の前に落ちてきた。

退院したら仕事はどうなる?辞めちゃう?

辞めることになるかもなー…だって復職4日目で入院だし。
それ以前に1年以上休んでるし。
別な仕事もしてるけど、この状態じゃ打ち合わせに出かけるのもままならないだろうなあ。

どちらにしても退院して即復帰! にはならないだろうから、
明日の診察で今後の話を聞いてから考えよう…。

辞めたら経済的に苦しくなるけれど、
きっと夫なら「大丈夫!」って笑ってくれる。

無理させたくないなあ。

いや、できれば夫に主夫を任せたいぐらいなのだ。
私は外に出ていたい。
うーん…どうすれば。

なんて考え詰めても点滴に繋がれているうちはどうしようもない。
あと少し。早くてあと2日。
今は大人しくしていよう。


12:00

良くわからないお昼アゲイン


なんだろう、野菜炒め…でいいのだろうか。
美味しいんだけど、説明が難しい。

あぁ、グルメリポーターには向いてないんだな。


14:00

いいことを思いつく。
自分で点滴を速めたらいいのではないか!

…もちろん実行はしなかった(チキン)。


15:00

おやつが来て、一息おいたあとに夫が来る。
洗い終えた3日分の下着を持ってきてくれた。

もうすぐ退院できるんだ、と言った途端から落ち着かなくなる夫。

「どうしよう、まだやることあるのに…!
 
 漫画喫茶行ったり掃除したり映画みたり…

 こんなところにいる場合じゃないよ!!」

何たる暴言。
祝って然るべきだろう。
しかも”こんなところ”とは。

明らかにもう使わない荷物を回収しながら夫、
キビキビと帰宅準備に取り掛かる。

まあ、落ち着き給え。
もう一つ重大なお知らせがあるのだよ。

お腹の子は、女の子かもしれません。

男の子だ男の子だ! と騒いでいたから夫もそのつもりだろう、
どんな反応するかしら、なんて返答を待っていたら

「そうだよねー。まいあの勘て外れるんだよねー」

…何だこいつ。かわいくない。

そこへ看護師さんが心音を取りにやってきて、
「性別分かったの? 名前考えはじめなきゃねー」夫に話しかける。

「複数出しといた方がいいよ。産まれてから顔を見て”なんか違う”っていうママも結構いるから」

これまでにこの病院で出産したお母さんたちが、
悩みながら――何人かは夫婦喧嘩をしながら名前を決定していった姿を披露してくれた。

「パパが見る名付けの本は1冊に絞っておいた方がいいよ。
 分娩待ちのときパパ同士が本を交換し合ってねー、
 同じ名前を調べたのにそれぞれの本に書いてある結果が凶と大吉に分かれてて、
 悩みが増えただけになっちゃったから」

言いながら、看護師さんはすごく楽しそうだった。

看護師さんが部屋を出てから夫が、

「男の子だったら名前は『天和(あまかず。由来は、”てんほー”:麻雀の役の名前)』にしようと思う」と謎の宣言をする。

女の子かも、って言ったじゃん。
しかもなんだその名前。

私が許可せずにいると、

「じゃあ『戦国(せんごく)』」

その後も、なんとか無双とかここに書き出したら”DQNネームm9(^Д^)プギャー”以外の反応しかもらえない単語を列挙していて止まらなかったので、
一言だけお返事しておいた。

「お前の出す意見など最初から即却下じゃ」

そんなこんなでいろいろ夫に伝えることがありすぎて、おやつの撮影を忘れる。
今日はどら焼き2種(あんとカスタード)だった。


17:20

漫画喫茶ー! と言い残して夫が鮮やかに去っていったのもつかの間、
抗生剤の追加が始まる。

そこで新たな衝撃の事実を伝えられる。

「今の点滴外しても、抗生剤の点滴続くからねー」

抗生剤の時間になったらその都度、針をさされることが判明した。

痛い回数が増えるだけじゃないか!
だったらこのまま刺したままでいいよ!!


18:00

お夕飯。



カレー皿っぽい形なのに、カレーじゃない。
カレーが恋しくて仕方ない。


22:00

ついに点滴が外れる。
これでどのように動いても痛くないし、気にする必要はないし、
なにより思う存分寝返りが打てる!

寝る姿が限られていたので、そろそろ背中が痛くて辛くなっていたのだ。


23:00

とっくに消灯の時間だが、点滴から開放されて
いよいよ退院が目の前に実感できたことで興奮し、
寝れずにベッドで右向き左向きを繰り返していた。

こうして一人で寝るのもあと2回だ。
楽しみなような寂しいような。

そういえば、夫と付き合ってから、夫と離れて暮らしたことがない。
すぐに同棲してしまったことを思い出していた。

待ち合わせの約束して、時間までにドキドキ準備して、
ちょっと待ったり待たせたりして会うっていうのやりたかったなー。

一緒に生活してると、準備部分も丸見えだもんな。

かといって、時差式で家を出るなんてのは面倒だ。

…にしても、別居が毎回(主に私の)入院、って…。
2013.02.18 Monday 19:53 | comments(0) | trackbacks(0) | 

義母っぽい(切迫早産入院4日目)

1月27日(日)

すでに帰りたい。

ご飯は自動的に出てきて、片付けの心配はないし
ベッドの上げ下げ、窓の開け閉めまで看護師さんがやってくれる。
ゴミだってヘルパーさんが毎朝回収してくれ、
加湿のタオルまで交換してくれる。

自分でやる事と言えば、
食事を口に入れること、
ベッドから起きる、あるいはベッドに横になること、
自分に布団を掛けること、
トイレや洗面に移動して身支度することぐらい。

メールはもちろん通話も可能だし、
あまつさえタブレットを持ち込んで常時ネットに接続している。
ずっと”積読”状態だった文庫本を開いてもいい。

食後にすぐベッドに倒れ込んで、そのまま寝てしまってもいい。

しかし。

か え り た い 。

看護師さんに口々に「すぐに帰れるよ!」と言われるが、
出来れば今日中に帰りたい。

帰ったところで何をするわけでもないのだけれども、
元来じっとしていられない性分の私は『安静』を命じられた入院生活に飽きてしまっていた。

アパートの2階から落下して死にかけた、
骨盤骨折+距骨骨折時の入院(2007年)も身動きが取れなかったのだが、
モルヒネで酔っ払っていたので楽しかった。
(まあそれも本人だけで、…家族友人には今回なんて比べ物にならないくらい心配を掛けました。すみませんでした。おかんなんて、今でも思い出して怒りながら泣く。)


早く帰って、夫で遊ぶのだ!

それしか考えていなかった。


6:00。

朝の検温。
抗生剤の投与。


8:00。

本日の朝食は野菜炒め。



凄いボリューム!
…食べきれませんでした。
朝はこのくらい食べなきゃダメ、ってことか。
入院直前はミューズリーとフルーツグラノーラを足したもの、それにヨーグルトぐらいだったな。

それも仕事に復帰した4日間だけで、
その前は朝昼兼用で1食食べてただけだ。

退院したら夫に協力してもらって、ちゃんと三食食べることにしよう…。


10:00。

NST。逃げる我が子にすかさず響くエラー音。
15分くらいじっとしてておくれよ。
…無理か。母親が、5分で終わる点滴を待てずにフラフラしてるんだから。


10:30。

体を拭いてもらいながら、なんと!
足湯に浸かる。

看護師さんが、ジャグジー機能のある足湯装置を持ってきてくれたのだ。

常に靴下は履いているけど、足は冷えやすくなっているのでありがたい。
…が、血液の循環が良くなったからか、
2、3分でトイレに行きたくなってしまい足を出すことになる(堪え性もない)。


11:30。

膣内洗浄。

今日は日曜日で院長が休診のため、
院長の弟が、任されている近くの病院から往診に来ている。

二人は全く似ていない。

院長は四角い、爬虫類顔で、弟はスポーツマンのような短髪面長。
じっとりとさっぱり。
似てるところと言えば、看護師さんへの当たりの冷たさだろうか。
弟の方が、より厳しい口調で指示する違いはある。

患者には優しいですけどね、二人とも。


そういえばもうすぐお昼だというのに、お腹が空かない。

昨日までは点滴の量が多かったので、動悸が辛いほど心拍数が上げられていたからだろうか。


12:00。

お昼は…




……なんだろう。

メインは鶏肉、なのだが…説明の難しいメニューだった。

小学校時代の給食を思い出して、懐かしくなる。
あの頃も「美味しい??」と自分に尋ねながら食していた気がする。

いや、美味しかったです。ごちそうさまでした。


15:00。

今日のおやつ。



絶対甘い! 多分夫が喜んで食べそうだ!!
(まったく文句ばっかり…)

夫に渡すことにした。


15:30。

着替えを抱えて、夫が来る。

二人部屋になったことを素直によろこんで、いや、大はしゃぎで室内をビデオカメラに収めていた。

食べられなかったおやつを渡す。
甘いもの大好きな夫はさぞテンションを上げることだろう……とその反応を楽しみにしていたのだが、

「さっきお昼食べて満腹なんだよねー」苦笑いで担いできた空のバッグにそっとしまい込んだ。

そんな彼に、今日何をしていたのか問う。

「○○のスキルを得るために、あそこのボスを倒しに行って、あ、そうそうその前にアイテムを取りに別なイベントを2件こなして」

唐突に延々とゲームの話だった。
ペルソナ4の何巡目か。

私が聞いてなかろうが10分程講演を続けて、「続きやらなきゃもー忙しいんだよ」としゃべり終えぬうちに去っていった。

一人でも楽しそうだ。


17:00。

心音確認。
実習生と看護師さん二人でモニターを当てる。

今回はすんなり確認できた。


18:00。

本日の夕飯は、



五穀米! ヽ(=´▽`=)ノ

入院中で2番目に美味しかった!! (一番は退院日のお昼)

ちなみにおかずは豆腐ハンバーグ。


19:00。

検温と、抗生剤投与。

夜勤の看護師さんが回ってくるのだが今夜の担当は、

「どう? 調子どう??」ノック1回と同時にガラッとドアが開き、
バタバタと足音を立ててやってくる。

入院した夜、車椅子を押してくれた中年の看護師Sさん。

テキパキ、というよりは慌ただしい動きと喋り口に、
夫は明らかに怪訝そうな顔をし、私は驚いた。

なぜなら、

夫の母にそっくりだったからだ。

ちょっとぽっちゃりしているその姿も含めて。
顔は全くの別人だが、義母も看護師なので共通点が多すぎる。

Sさんの喋り方と動きは、まるで義母そのものだった。

彼女が歩くと、足音以外の派手な音も付いてくる。
おそらく、どこかに体当たりしているのだろう。

義母も同じ様子があって、
息子である我が夫に「落ち着けよ!」と諌められているのを良く見る。

「着替えは持ってきてもらったの? 今日は調子良さそうじゃない。そうね、明日退院の話が出るといいけど――あ、でも先生に『いつ退院か』なんて聞かない方がいいからね、じゃあまた来るから」
彼女もまた言い終わらぬうちに部屋を後にした。

夫に見せてやりたい。

夕方の夫の背中を思い出していた。


20:30。

本日9度目のトイレに行く。

個室では同室にトイレも洗面台もあったが、
二人部屋はナースステーションを裏に回り込んだところにある。

部屋とトイレはほぼフロアの対角線上だ。


部屋に戻ろうととぼとぼ歩いているところで、Sさんに見つかる。

「歩いてどう? (お腹が)張ってる? ……そうそうゆっくりね」

Sさんが私の背中にそっと手を添えながら、一緒に歩いてくれた。


……そういえば夫と私の両家で、結納の代わりに食事会を開いたことがある。

私の祖母も出席してくれたのだがその時、
義母が声を掛けながら、足の悪い祖母の背中に手を添え、
ペースを合わせて歩いてくれていた。

同じだった。


21:00。

朝すっきりするための漢方(大黄甘草湯:下剤)が届けられる。
ついでに、
「パソコン見てないで22時前には寝なさい!」と告げられる。
もちろんSさんにだ。

お母さんか!!

パソコンじゃないよ、LTN(※LifeTouchNote:NEC製のキーボード付きAndroidタブレット)だよ!
というツッコミは無意味だと分かっているので黙ってはーい、とだけ答えておく。


22:00。

消灯。
寝れずに(正確にはうとうとした頃にSさんの足音に起こされて)4:00の表示を見る。
2013.02.07 Thursday 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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